新卒でMBA留学を考えていますか?
私はMBAホルダー、かつ同級生の中に新卒でMBAをとりにきていた学生が2人ほどいて、一緒に勉強した経験があります。
正直に言うと、自分でビジネスした経験があるのであれば、
新卒でMBA留学でも、入学試験に受かる&クラスでも活躍できると思います。
ただし、なにも事業経験がないのであれば、
新卒でMBAよりも、3年〜5年の経験を積んで
MBAを学びに行くことをおすすめします。
社会人経験があったほうが、入学試験に受かる可能性も高くなると思いますよ。
詳しく紹介していきます!
- 新卒でMBAを学んでいる人はかなり少ない
- 同級生からみた新卒MBAに対する感想は優秀だけど…
- 社会人経験があるMBA生のほうが合格しやすい
- どうしても新卒でMBA留学したい場合は学生時代に事業経験がオススメ
- まとめ
新卒でMBAを学んでいる人はかなり少ない
ビジネススクールは基本的には社会人経験がある人を中心に入学することが多いです。
例えば、こちらのサイトに各ビジネススクールの学生の平均年齢と平均社会人経験の長さが公開されていました。
StanfordやHarvardといったトップスクールは、学生の平均年齢は27歳。
社会人経験は53〜55ヶ月で、約4年〜5年の経験を持つ学生が入学しています。
私が留学したのは、ヨーロッパのビジネススクール。
多くの同級生は5年〜10年ぐらいの経験を経て、
MBA取得に来ている人が多かったです。
ただし、私の同級生の中には、
ビジネススクールと同じ大学の学部から進学してきた新卒の学生が2名だけいました。
日本人留学生に関して、新卒学生はゼロでした。
新卒でMBAコースに入学できた人はかなり少ないという印象です。
MBA卒業後は、1名は起業、もう1名は大企業で働いています。
同級生からみた新卒MBAに対する感想は優秀だけど…
私の、新卒MBAの学生に対する個人的な見解を話します。
新卒のMBA生は、学部で成績優秀であったという条件付きで入学したと噂で聞いたとおり、勤勉で試験の成績は良い印象でした。
チームワークでタスクをアサインしても、
それなりのクオリティでしっかりタスクをこなしてきます。
MBA生の中には怠惰な学生もいますが、そんな学生よりは
しっかりしている印象を受けました。
一方、彼らは残念ながら経験が少ない。
だから、MBAのクラスでよく行われるケーススタディやグループワークでは、
彼らの意見は教科書どおりではあっても、経験で裏付けされたものがないので、
話の内容が薄いと感じました。
私自身は彼らは優秀だと思いましたが、クラスで目立つほどではなかったです。
したがって、自分でチームを作ったりする際には、わざわざ彼らを自分から招き入れることはしませんでした。
その理由は、他に経験があり強みがあるメンバーを入れたほうが、
チームとして強くなると感じたからです。
他の同級生も同じような事を話していたので、
私の意見は一般的な新卒MBA生に対する意見と一致していると思います。
社会人経験があるMBA生のほうが合格しやすい
新卒でもMBAコースへの合格を勝ち取ることはできます。
しかし、MBAは学力テストの点数がいくら良くても、面接やエッセイを考慮して合否が判断されるので、それでも不合格になる場合があります。
逆に、学力テストの点数が悪くても、受かる場合があります。
ビジネススクールは、一般的には3年〜5年の社会人経験がある人を入学させたいと考えています。
したがって、新卒で社会人経験がないと合格する可能性が低くなります。
ヨーロッパとアメリカで少し傾向が違いますが、
一般的にはアメリカの方が学生の平均年齢は若めです。
調査をしてみると、多くのサイトでMBAプログラムに応募するには最低2年。
それ以上の経験をしている人のほうが受かりやすいとの情報があります。
私自身は少し遅めだったのですが、
社会人経験9年目でMBAプログラムに応募しました。
例えば、こちらのサイトでMBAプログラムに合格するにはどれくらいの社会人経験が必要ですかという質問に対する回答が紹介されています。
Most schools look for a minimum of two years of work experience and on the higher end, we’ve worked with successful applicants who applied with six or seven years of experience.
参考:The Right Work Experience For MBA Applicants: What Is It?
US Newsのサイトでも、インタビュー談として、新卒の学生を合格させることはあっても、理想的には3年〜5年の社会人経験を持っている人が理想的だと話しています。
That said, three to five years of work experience is the ideal amount for a traditional MBA program, Varaiya says. He has accepted MBA applicants directly out of college in rare cases of exceptional academic credentials, he says, but he advises MBA hopefuls to spend a few years in the workforce before heading to business school.参考:How Much Work Experience Do I Need for MBA Programs? | Top Business Schools | US News
どうしても新卒でMBA留学したい場合は学生時代に事業経験がオススメ
MBAはビジネスを学びに来るところです。
ビジネススクール側も、各学生が自身の経験や問題意識をもってクラスに参加し、
それぞれの経験談などをクラスメイトと共有することで、
クラスメイトと切磋琢磨してほしいと考えています。
だからこそ、自分がビジネススクールを受験する際には、
どんな価値をクラスメイトやビジネススクールに提供できるかを
明確にアピールする必要があります。
もし新卒でMBA留学をしたいのであれば、
(目的と手段が逆にはなってしまいますが)
なにか小さなビジネスでいいので起業することをおすすめします。
もし、実家がビジネスを行っているのであれば、家業を手伝うのもいいと思います。
自分のビジネスを通して直面した課題に対して、
MBA留学を通して取り組みたいというストーリーで
出願理由とすればいいのではと思います。
インターンやアルバイトでは、経験として少し不十分です。
というのは、多くの場合、インターンやアルバイトでは責任をもった仕事を任せてもらえないからです。
できれば、自分で責任を持ってビジネスを行ったという経験を積むことが、MBA合格の近道にもなると思います。
まとめ
新卒のMBA留学は不可能ではないものの、社会人経験がないと厳しいです。
できれば、3年〜5年の経験を積んで、課題意識をもってMBA留学をすると、
授業の内容が頭のなかに入ってきますよ!
さらに、クラスメイトも同世代の人が多くなるので、
親友や恋人をできやすいと思います。
じゃあ、どんなところで社会人経験を積む?
こちらの記事で、新卒の就活先の選び方に参考になるマンガを紹介しています。