海外留学をしたいと考えたことはありますか?
私が留学したのは、30歳を過ぎてから。
クラスメイトは年下が多く、少し遅かったぐらいかもしれません。
当時、仕事も楽しかったし、同僚にも恵まれ、私自身は海外留学をする必要があるとは感じませんでしたし、留学したいとも思っていませんでした。
ただし、ある事件をきっかけに、私は海外留学を志します。
仕事が鬼のように忙しく、週末は楽しそうに過ごしている街の人たちを横目に、くじけそうになりましたが、仕事の合間に勉強を続け、ついにはイギリス留学を実現しました。
なにが私をそんなに強く突き動かしたのか、私のストーリーを紹介していきます。
日本で幸せ!海外留学を志す前の私
海外旅行は好きでした。
が、海外留学をしようとか、そんな大それたことは考えたことはありませんでした。
海外に興味はあったんです。
ただ、英語を頑張ってもう一度勉強をするのも辛いなと思っていたので、1年に1回、会社でのTOEIC受験の前に少しだけ勉強するぐらいしか英語を勉強しませんでした。
そんなわけで、当時の英語テストTOEICの点数は600点前後。
500点台のときもありました。
そんな英語の点数に危機感をいだくこともなく、ほどほどに仕事を頑張って、東京で楽しく暮らしていました。
アメリカ人同僚との出会いが私の意識を変えた
そんな私の人生が一転したのが、突然のアメリカへの異動。
海外に興味はあったけど、英語の点数も悪いし、まさか自分がアメリカ異動になるとは本当に本当に予想もしていませんでした。
もちろん、海外旅行が大好きだったので、こんな機会はもう2度とは巡ってこないと思い、すぐに「行きます!」と返事しました。
しかし、渡米してからが地獄でした。
初めての出社日。
みんなが何を言っているのかがわかりませんでした。
さらに、行きの飛行機の中で必死に覚えたいくつかのフレーズしか話すことができず、えらいところに来てしまったと絶望しました。
聞けないだけでなく、話すこともできない。
一体どうすればいいんだと、本当に絶望しました。
こんな私ですが、努力家であることだけが私の長所。
渡米してから一生懸命、英語の勉強に励みました。
英語が話せないことが悔しくて、泣きながら車を運転して帰ったこともありました。
それでも、英語ができないと、仕事も生活もできないので必死になって勉強しました。
そのかいあって、3ヶ月を過ぎたあたりから同僚が言っている単語が聞こえはじめました。
同僚と少しは話せるようになった9ヶ月ぐらいたったある日、同僚からこんなことを言われました。
「これからどうするの?」
私はこう答えました。
「人事が決めた部署で働くよ」。
そしたら同僚が驚いています。
「え?君の人生は人事に決められてるの?」
「なぜ自分で自分のキャリアを決めないの?」
日本社会で生まれ育ち、会社の人事が絶対の世界で生きてきた私は、この同僚の言葉がショックでした。
この会話で、私は自分の人生を自分でコントロールしようと決意しました。
じゃあ、自分は一体何がやりたいのか、毎日考え続けました。
商品開発がしたい、そしてできれば再び海外で働きたい、というのが、当時の私が出した答えでした。
そして、海外で働くためにはどうすればいいのかを考えました。
いろいろ考えた末に出した結論は、海外でも通用する英語力と学歴を持つこと。
海外でも高く評価されているらしいMBAという学位を持てば、海外で働くチャンスがあるのではと考えました。
今思うと安易な考えのようにも思いますが、学歴社会であるアメリカのことを考えたら、あながち間違ってはいなかったかなとは思います。
そしてイギリス留学へ
1年間のアメリカ赴任を終えて、日本に帰国しました。
毎日、朝から晩まで、本当に忙しく働きましたが、2年後には留学すると決意し、出社前・出社後・週末はすべて留学のための勉強に費やしました。
→東京の自宅が狭すぎたので、私がよく勉強に利用していた場所はこちら。
英語やGMAT等の試験のスコアが思うように出なくて、かなり苦労した受験勉強でした。
しかし、自分の経験と苦悩を赤裸々につづったエッセイ、戦略的な推薦状、そして熱意がこもったプレゼン力で面接を突破し、英国政府からの奨学金(チーヴニング奨学金)を獲得しました。
→テストの点数が悪かった私が、奨学金を3つも獲得した方法はこちら
→力を抜きがちな推薦状、戦略的な攻めの推薦状で合格を勝ち取る方法はこちら。
奨学金の獲得が自信となったのか、流れがいい方向に変わり、イギリスのMBAプログラムへの合格をもらい、私の2年間の受験勉強は終了となりました、
私がイギリス留学を志した理由のまとめ
留学の際のエッセイは、もっとオフィシャルなストーリーで書きましたが、
「自分で自分の人生を決めたい。世界中どこでも働ける人になりたい」
これが私が留学を志した、非公式な理由です。
あの同僚の一言がなかったら、私は海外留学を志していなかったと思います。
本当にちょっとしたことで、人生がこんなにも変わるんですね。
そして、私は留学してから、偶然と幸運が重なって、今は海外で暮らしています。
こんな私でも、短期間で人生を変えることができたので、もし海外留学に行きたいけど迷っている人がいたら、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
海外留学でなくとも、もし何かチャレンジしようとして迷っていることがあったら、ぜひチャレンジしてみてください。
そこからはじまる何かがあるはずですよ!