2年間、ヨーロッパに社会人留学していたみりんです。
留学をしたいけど、留学先をどうやって選べばいいのと悩んでいる方向けに、本記事では自身の失敗や経験をもとに留学先を選ぶ際に私が気にしておけばよかったと思う点について紹介しています。
私がオススメしたい基準はズバリこの3つ!
- 自分が興味がある業界や職種に就職している卒業生が多い学校、
- 将来働きたい国、
- 自分と雰囲気があいそうな大学
本記事で、詳しく紹介していきます。
留学先を正しく選ばないことによるデメリットは?
留学には時間もお金もかかる自己投資なので、留学先を正しく選ばないとデメリットがいくつかあります。
1. 試験に受からないリスクが高い
海外の大学・大学院は、その大学や大学院で学ぶ理由をかなり突っ込んできかれます。
ある程度、論理的にわかりやすく説明する必要があります。
留学先を正しく選んでおかないと、審査官・面接官を納得させることができず、結果的には不合格通知を受け取ってしまう可能性が高いです。
私も、知名度だけで選んだ大学院には、ことごとく落とされました。
2. 留学中にモチベーションが下がり、退学・落第のリスクが上がる
私の経験では、海外の大学は学校の出席・レポート・テストが厳しいので、ある程度は大学に行って勉強しないと進級・卒業できません。
日本ではほとんど大学に行かなかった私でも、留学中はほぼ毎日大学に行って、図書館や自習室で勉強をしていました。
それでも、授業やグループワークの内容がよくわからなくて、他のクラスメイトに貢献度が低いと冷たい視線をあびたことも何度かありました。
留学は楽しいこともたくさんありますが、辛いこともたくさんあります。
進学先の授業内容がつまらなかったり、クラスメイトと雰囲気があわなかったりすると、留学先での生活は、さらに一層つまらないものになります…
人によっては、やる気を失い、退学や落第する人がいました…
実は私のクラスでも、2−3%の生徒が落第になり、そのまま学校からいなくなった人がいました…
そんなことにならないためにも、受かる大学ではなく、自分の希望や雰囲気にあった、辛くても頑張ることができる大学を選ぶことを私は強くおすすめします。
3. 留学後の就職活動で希望業界に就職できないリスクが上がる
海外だと専攻=仕事の内容になるので、ここで専攻を間違えると就職活動はかなりの苦戦を強いられることになります。
海外就職を目指すのであれば、就職に直結した専攻を選ぶのが必須です。
さらに、大学によってコネがある業界が違うので、コネクションが強い大学に行って、少しでも就職活動のときの下駄を履かせてもらったほうが、特に海外就職は外国人には圧倒的に不利なので、そのコネクションを有効活用すべきです。
これらを間違えると、卒業後の就職や転職活動でかなり苦戦することになります。
留学前には、知名度が高くて受かりそうなところを選びがちになりますよね。が、本当に高い自己投資なので、よく考えて留学先を選んだほうが良いと思いました。次の章で、留学先の選び方について紹介していきます。
留学先の選び方は?
いろいろな基準があるかと思いますが、大事なことを3つあげるとしたら、私は下記のことをアドバイスしたいとおもいます。
どちらかというと、海外の大学や大学院を卒業してそのまま海外就職を考えている人向けの選び方だと思います。
1.自分が興味ある業界に就職している卒業生が多い学校を選ぶ
私の大学院の卒業生は、コンサルタントになる人が多く、授業の内容もコンサルタント養成学校のようなクラスが多かったです。
元々、技術系の私は、コンサルタント系の授業も知らないことが多く学ぶことが多かったですが、力を入れたかった起業(Entreprenuership)や製品開発(Product Management)のトピックは、今思うと授業やプログラムの内容がかなり限られていたと思います。
在学中に、もっと起業や製品開発のことを学びたいと思い、1学期(3ヶ月)だけアメリカの西海岸の大学に交換留学をしました。
その大学は、西海岸という場所もあり起業系のイベントがさかんでしたし、授業の内容も格段に実践的で役立ちました。
本当に、場所って重要なんだと身をもって実感したのを覚えています。
私の失敗を踏まえて伝えたいのは、留学前にある程度なりたい姿をイメージしておき、その姿に近い卒業生が多い学校を選ぶのがいいと思います。
クラスの内容だけでなく、何よりイメージしている姿に近い卒業生から具体的なアドバイスを受けるチャンスも増えます。
もし、過去の自分に戻ることができたら、受験前に在校生のみならず卒業生とも会って、卒業生の職種、授業の内容に関して率直な意見を聞いたうえで、留学先を選択します。
2.将来働きたい国に留学する
私はイギリスに留学したので、イギリスでの人脈や企業とのつながりは比較的作りやすかったです。
留学先の大学の先輩や就職担当者の紹介で、英国でのインターンや就職の話もありました。
ただし、私はイギリス留学中にアメリカで就職したいと考えるようになったため、学校のコネも使えず苦戦を強いられることとなりました。
苦戦の理由は3つ。
- アメリカでの人脈がないので、応募者の山に埋もれ、面接に呼んでもらいにくい
- OPTというアメリカの学生であればもらえる就労ビザがイギリスの大学院卒業だともらえない
- H1Bのビザ申請もアメリカの大学院だと少し優遇されますが、イギリスの大学院卒業だと特別枠として扱ってもらえない
私の経験から学んだことは、アメリカで将来働きたい人はアメリカの大学・大学院への留学を行うこと。
イギリスに住みたい人は、イギリスに留学した方がいいです。
私の場合は、本当に運よくアメリカで仕事を見つけることができて、ビザサポートを受けることもできましたが、本当に本当に幸運だったと思います。
ただし、その分、アメリカでのコネクションを作るために、お金も時間もかけました。
3.自分と雰囲気があいそうな大学を選ぶ
働きはじめると、なかなか親友といえる友達ができにくくなります。
大学・大学院への留学はそういった親友を作ることができる絶好のチャンス。
ぜひ、学校訪問もしくは先輩訪問をして、どんな雰囲気の人が多いかを知っておいたほうがいいと思います。
私も、留学先を決める前に、いくつかの大学院を実際に見に行きました。
ただそれでも、正直に言うと、私は留学時のクラスメイトの多くとはあまり仲良くできていなかったと思います。
何となく、雰囲気があわない人が多かったというのが正直な感想です。
留学の説明会に行くと、みんな世界中に友達が増えた!と言っていますが、本当のところはどうなんだろうかと、経験者の私は思ってしまいます。
私は少なくとも、世界中には知り合いは増えたけど、友達と言える人は何人かしか増えませんでした。
そんな自身の経験もあり、雰囲気があいそうなところを選んだ方がいいと過去の自分にはアドバイスをしたいです。
ただ、自分とは違ったバックグラウンドを持つ人と知り合い、ぶつかりあいながら前に進んでいくのも勉強なので、一概にどちらがいいとは言えないのですが。
そんな中でも、数人だけ仲良くできる友人ができたのは幸運でした。
その友人達とは、試験前に一緒に勉強をしたり旅行をしました。
卒業して数年たちますが、今でも連絡をとっています。
もう少し、多くの人と仲良くできればよかったなとも思いますが、3〜4人の長く仲良くできる友人ができたのは良かったと思います。
まとめ|留学先はランキングや学費だけでなく、慎重に選ぶべし!
私自身の2年間の失敗・経験をもとに、過去の自分に伝えたい留学先の3つの選択基準についてまとめました。
- 自分が興味がある業界や職種に就職している卒業生が多い学校
- 将来働きたい国
- 自分と雰囲気があいそうな大学
また、アメリカに限っていえば、まだまだ学歴社会だと感じるので、日本では知られていなくてもアメリカの中で評価が高い大学に留学した方がいいと思います。
実際に3つの奨学金・500万円以上をいただいた経験から、私が実際に行った奨学金の獲得戦略をコチラの記事にまとめました。よかったらどうぞ。