会社員歴約20年のベテラン会社員「みりん」です。
就職・転職活動中ではないですが、キャリアのことをこの機会に考えたい・初心に戻りたいという気持ちから、新卒学生を主人公にした就活漫画「銀のアンカー」を全巻読みました。
これから就職活動・就職活動中の学生の方にオススメなのはもちろんのこと、転職活動をする方にも気づきがある漫画になっていると、転職2回のアラフォー会社員は感じました。
どんな点が参考になったのかを紹介していきますね。
- 銀のアンカーのあらすじは?
- 社会の秘密を知りたい人に読んでほしい、銀のアンカーを読んだ感想は?
- 銀のアンカーがすすめる自己分析は?
- 銀のアンカーでは、大企業就職はオススメ?
- 銀のアンカーの名言は?
- 銀のアンカーを読む方法は?
銀のアンカーのあらすじは?
ニューヨークの凄腕ヘッドハンター「白川義彦」が日本の大学生を相手に、就活のコツを伝授していきながら、白川自身の両親失踪の謎を説いていくストーリー。
全62話(8巻)にわたって展開されます。
社会人一般にオススメですが、特にこれから就職活動を控えている学生に読んで欲しい、自己啓発漫画です。
キャッチフレーズは「内定請負漫画」とのことですが、まさしく内定を狙う人は知っておくともしかしたら何かが変わるかもしれない、読んでおいて損はない漫画です。
社会の秘密を知りたい人に読んでほしい、銀のアンカーを読んだ感想は?
私自身はアラフォーになってから読んだので、この漫画をよめば本当に内定をとることができるのかはわかりません。
私が学生のときは就活本を読んで、それを参考に応募の動機や強み・弱みなんかを考えていましたが、実際の面接の場では意表をついた質問などで、考えてきた回答は言えずに、最後は素で答えるという始末で、就職活動の勝率はあまり高くありませんでした。
この漫画を読んで、そもそも自分の人生経験に投資すること・人に会って世間を知ること・論理的に説明するコツをつかめば、内定をとる勝率も上がるかもしれないと思います。そんな事もできていない大人が殆どですから…。
ただし、色々と経験してきたアラフォーだから言えるのは、この漫画は誰も教えてくれない社会の現実をハッキリと示してくれているということ。
この世の中には、誰もがハッキリとは教えてくれないけれども、みんなが薄々感じていることが世の中に存在します。
だからこそ、銀のアンカーで語られる白川の言葉をひとつずつ重く受け止めて読んでほしいなと思います。
例えば、現実として「職種x業界x会社 x 場所」によって、大体の年収の上限は決まります。
これは私が仕事を選ぶときには知らなかったし、最近になって気づいたことです。
アメリカなんかはこれが顕著なので、XXの職種だったらココまでしか年収は上がらないというのがハッキリしているんです。
年収を優先して仕事を決めたいのであれば、この辺のことは知っておかないと、頑張っても年収が上がらない世界に行くと、 頑張っても目的は達成できません。
また、学歴やどの会社に入ったかという実績はパスポートのようなもので、正直自分の立場を有利にしてくれることがあります。
大企業で働いた職歴があると転職の面談も入りやすいです。
それはどの国でも一緒。
学歴や職歴なんか関係なさそうなアメリカの西海岸のベンチャーキャピタルも、創業者のメンバーの社歴をチェックします。
GoogleやAppleなんかが入っていると目が光ります。
イギリスでも、「大会社で働いた実績があると履歴書が良くなるね」と実際に言われました。
日本でも欧米でも、学歴や大企業の看板は強いんだと実感します。
私は好きなことがしたいと思って仕事をえらびましたし、時には職種が少しぶれたりもしました。
何度も微調整を重ねながら、23歳のときにやりたいと思っていた商品開発の仕事にたどり着くことができました。
実際に商品開発の仕事は、楽しくないこともありますが、やっぱり自分で設計してチームで作り上げたものが世の中で使ってもらえるのは嬉しいし、商品開発の仕事をしていたよかったと感じます。
不思議ですね、私は意外にやりたいことが大きくはブレなかったし、いつもそこに戻ってきたという感じです。
最初は研究者という全く興味がない職種でしたが、言い続けて少しだけ行動し続けたら、いつのまにか、やりたかった商品開発に入り込めました。
入った会社が全てではないし、あわなかったら辞めて他の部署や会社に移って進路転換をしていけばいいと思っています。
ただ、若い頃は自分に何が合うかもわからないので、慎重に判断はしたほうが良いと思います。日本でもアメリカでも、すぐに仕事を変えるジョブホッパーは嫌われます。
話が少しずれましたが、何度も読み返すに値する漫画です。
銀のアンカーがすすめる自己分析は?
銀のアンカーでは、ズバリ自己分析は後回しにしてしまえと説いています。
自己分析をして、希望の業界/職種を決めて、面接を受けて…と考えている人が多いかもしれません。私もそうでした。
そして、その自己分析はゴールがありません…
アラフォーになっても、いまだに自己分析をし続けて、いったい自分はどんな仕事をしたいのか?と悩み続けている人もたくさんいます。私の身の回りにもいます。
ベトナムであった人生の先輩がこんなことを言っていました。
「やりたいことはいつまでも見つからないよ、僕の年になっても見つからないんだから」
私は、みつかる人はすぐに見つかると思います。でも、何度も自分がわからなくなるし、色々なことが見えてきて変わることがあると経験から思います。
だから、私は「やりたいことがわからない」と悩んでいる友人には「あなたを欲しいと思ってもらえるところで働いたら良い」とアドバイスしています。
人に与えられて見つかることもあると思うからです。
だからこそ、「自己分析をしっかりするより、自己分析が定まらなければ、まずは自分を商品化して企業に売り込んでみよ」という、銀のアンカーの主人公「白川」のアドバイスは腑に落ちました。
白川は 、就活生が自分という商品を売る三原則として上げているのは下の3つ。
これらの三つを武器に、エントリーやOB訪問を重ねながら、就職面接を受けよと諭しています。
就活生でなくても、中途の転職でも結局見られているのは、人間性・経験・資質だと思いますね。中途の場合は、多少「経験」の部分を重視して見られると思います。
結局、私たちが投資すべきは、人間性や経験。そして、「資質」なのか「能力」なのかわかりませんが、スキルアップして能力を磨くことなんだと思います。
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銀のアンカーでは、大企業就職はオススメ?
銀のアンカーでは大企業への就職をすすめています。
その理由は、福利厚生の充実度・後からのリカバリや転換の難しさをあげています。
「人生は一社目ですべてが決まる!」
と白川は言い切っています。
▶詳しくは「銀のアンカー・五巻」をどうぞ。
私は、このアドバイスに自分自身が賛成かどうかはわかりません。
中小企業に入って、大企業や中小企業を渡り歩く人もいます。
大企業に入って、中小企業に移る人もいます。
ただし、大企業に入ると福利厚生だけでなく、この職場は自分にあっていないと気づいたときに社内での異動や、他社への転職がしやすいと、自分の経験を通して感じます。
また、スキルがつかないとバカにされることも多い大企業ですが、私自身の経験からは大企業は教育制度も充実しているし、他の会社でも利用できるスキルが身につきます。
こちらの記事で、実際に大企業で身についたスキルについて紹介しています。
銀のアンカーの名言は?
就活生でなく、社会人にも響く言葉が、銀のアンカーには一杯です!
ここで私の心に響いた名言を紹介していきますね。
- 職に就くとは乗り換え不可能なエレベーターに乗るようなもの どのドアを選べばどこまで上がるか それを ようく 見極めるしかない(第1巻 Log1)
- 好きなことを仕事にすると失敗する
- 願望と利益追求のギャップに悩んでしまう そして ついに辞めてしまう(第1巻 Log3)
- 大切なのは自分の気持ちに正直に行動すること 実は…最後はこういう人が勝って笑うのです(第1巻 Log3)
- 就活は まず ”動くこと””アクションを起こすこと” 行動を起こすための理由や裏付けを考えてはいけません(第1巻 Log4)
- 人の印象には言語的アピールと非言語的アピールというものがあります …(中略)…文字通り自分を言葉…話すことによって相手にアピールしようとするもの かりに非言語的とはまさに見た目や雰囲気 何も語らずとも 相手が自分に対しどういう印象を持つかということ(第1巻 Log6)
- 迷ったら金で決めろ
- 自分で客観的に認識できる人が”部下として使えそうなヤツ”つまり社会で求められる人なのです(第2巻 Log11)
- 就活における三種の神器は「人柄」「熱意」「可能性」!!この三つをまず伝えろ!!(第2巻 Log13)
- 人事担当者がまず重視するのが”その人の基本” 基本が出来ている人は鍛えれば”伸びる”からです(第Log15)
銀のアンカーを読む方法は?
残念ながら、全巻を無料で読めるところはなかったので、私はアマゾンで購入して読みました。
多少のお金はかかりますが、何度も読み返すべき本だと思いますので、レンタルよりはお金を出して自己投資して、投資費用を回収するぐらい読み込むと良いと思います。
いい会社に就職・転職できれば、全巻の費用(約4500円)はすぐに投資が回収できますよ!