あなたは今、会社を辞めたいと思っていますか?
私は、人生で2回会社を辞めました。
会社を辞めて得るものもあれば、失うものもあります。
私は会社を辞めたことに後悔していません。
ただ、実際に会社を辞めてみたら、辞める前には気づいていなかったものを失ったことに気がつきました。
これから会社を辞めようと考えている方向けに、何を失うことになるのか知った上で、退社するかの決断をしてもらいたいと思い、この記事を書くことにしました。
会社を辞めて失ったものは?
長年かけて築いた人脈は実はスゴイパワーがあった…
長年勤めた会社では、自然に社内で人脈ができています。
かつては、ペーペーだった先輩が部長になっていたり、
ましてや昔の上司が子会社の社長になっていたり…
とこんな具合で、会社の上層部に結構な人脈が自然にできあがります。
そのおかげもあって、私は長く在籍した前職の会社では、社長と気軽に話すことができましたし、その人脈で普通には入ってこない情報が同僚より早く入手することができていました。
でも、それって、単に昔から社長を知っているから。
それだけなんです。
ただ、その人脈のおかげで、私のようなペーペー普通社員が知ることができない情報を聞くことができ、それを仕事にも活用できて、ちょっと成果が出せたり…
とまぁ、長年培った人脈はかなりの価値を持っていたことに、新しい会社に移ってから気がつきました。
新しい会社では、まず人がわからない。
わからないことがあって聞いてみたくても、誰に聞けばいいかわからない…
もちろん、人がわかっても、新人の私に色々なお宝情報を教えてくれる人がいない。
従って、ゼロからその信頼関係を築かなくてはいけません…
大変です。
たかが人脈ですが、私のようなどちらかといえば技術系の職種でも、社内での人脈の重要性をヒシヒシと感じます。
前の会社で築いた人脈や関係がなくなるわけではないのですが、新しい職場でそれを100%活かすことができない。
戦闘力が80%ぐらいになると覚悟して、新しい会社で働き始めると良いと思います。
ただ、新しい会社で人脈が築ければこの課題は克服できますし、転職前と比べて、幅広い人脈を手に入れることになります!
周囲の人からの信頼がゼロなので、信頼の貯金から…
同僚からの信頼って、意外に重要です。
○○さんが言っているから聞いてあげる、XXさんが言っているからやらない、みたいなことが日本でもアメリカでも日常茶飯事です。
もし、あなたがまともに仕事をしていたら、同僚からの信頼がそれなりにあるはず。
会社を辞めると、新しい同僚と信頼をゼロから築かなければいけません。
信頼関係って、無理なお願いをするときに、絶大な力を発揮したりするんです。
それって古いとか、日本みたいな国だけなんじゃと思っているかもしれませんが、私が住んでいるアメリカでも信頼って超重要です。
私は、前職で、仕事が遅いと評判の会計担当のAさんと仕事を一緒にすることが多かったのですが。
他の人は、2週間経っても音沙汰がないのに、私が請求書を直してとお願いすると、すぐに返ってきていました。
それは、紛れもなく私はAさんと仲が良かったから(つまり信頼を築けていたから)。
結果として、私の仕事も早く終わるし、成果も出るしで、本当に信頼関係を築くことが出来た同僚との仕事はメリットしかなかったですね。
それが、新しい会社に移ると、私の信頼はゼロ。
メールを出しても、基本返事がもらえません。
チャットで丁寧にお願いしたら、やっと普通に返事が返ってくる、そんな感じです。
最初は返事がもらえなくて、なにか悪いことをしたんだろうかと気にしていましたが、単に私との信頼関係がないだけだということに気がつきました。
新しい会社に行くと、そんなところから、同僚たちと信頼関係を築いて、自分への信頼をプラスにしていかなければいけない。
意外に大変です。
いまも、私は転職先の会社で信頼を得るために、奮闘中です。
ただ、この信頼を貯めるノウハウって、コツがある気もしていて、昔よりは早く相手との距離を縮めたり、信頼を勝ち取ることができるようになっている気もします。
ただ、相手によるんですけどね…
転職先では序列が少しおかしなことになる場合も…
ある程度まともに仕事をしていたら、長く勤めた会社でも評価され、多少の昇進があったと思います。
で、自分の上には、少なくとも少しは尊敬できるような同等もしくは格上の人たちが、ある程度は揃っている(はず)と思います。
で、転職したらどうなるか…
その序列が崩れることがあります…
つまり、運命のいたずらで、たまたま開いていたポジションが、自分よりジュニアな人が管理しているポジションだったりするわけです。
新しい会社では、そういった序列変動のリスクがあることを考えておいたほうが良いのだと、転職して初めて気づきました。
ここは人によっては気にしない人もいると思うので、この部分を失ったものというのは大げさかもしれません。
ただ、面接のときに、候補者側も面接官の人間性やスキルレベルを見極めて、なるべく自分が納得できるポジションで転職できるのがベストかなと思います。
とはいっても、他にも優先すべきことがあったりで、いつもベストなポジションに転職できるわけではないところがもどかしいですね。
まとめ| 会社を辞めて失うものはあるけど、リカバリもできる!
もし、あなたが長く勤めた会社を辞めて、新しい会社に移る場合、失う可能性があることについて、自身の経験をもとに紹介しました。
会社を辞めるなと言っているわけではありません。
転職をするということは、こういうものを失う可能性があるとわかったうえで、転職してほしいと思い、まとめてみました。
ただ、失うものがあれば得るものもあります。
私は転職して、新しい国で生活を始めることができたり、ちがうスキルを身につけることができました。
転職すると、正直最初の半年ぐらいはかなり大変ですが、その頑張りがスキルアップにつながっていると、私は信じています!
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もし、あなたが会社を辞めようか迷っているなら、誰かに相談してみると、自分の考えが整理されるのでオススメです。
とはいっても、会社をやめるかといった相談は、同じ会社の先輩や同僚には相談しにくい。
むしろ、本気であればあるほど、しないほうがいいです。
私のオススメは第三者。
利害関係がない人に相談すると、フェアな目で見て一緒に考えてくれるので、より自分の進むべき道が見えてくるかもしれませんよ。