転職したいって思ったら…あなたはまず会社を辞めますか?もしくは、働きながら仕事を探しますか?
私は2回、夫は4回の転職経験があります。
私たちの転職は、毎回会社を辞めてから転職しました。とはいっても、働きながら転職活動をしていた時期もあるのですが良いご縁には巡り会えず、結果的には働き続けた経験もあります。
本記事では、私が実際に転職活動をしてきた経験から、転職活動は在職期間中に行うべきか、退職してから行うべきかを紹介していきます。
私の結論は、現職が嫌でたまらないのなら退職して覚悟を決めて転職活動をはじめる、現職にも魅力を感じつつもほかも見てみたい、もしくは家のローンなどの支払いがあるのであれば働きながら転職活動をすすめるのがオススメです。
経験談:退職してから行った私の転職活動
1回目の転職は、留学を経由しての転職。
当時働いていた日系企業を退職し、私費留学後に働き始めました。このときは、留学直後でお金がなかったこと、周りの同級生も仕事探しをして次々と決まっていく様子を見ながら、私も早く見つけなければというプレッシャーを強く感じました。
このときは、書類選考だけでも軽く30社以上に応募しました。毎日、転職活動のことだけを考えていました。最終的には、知り合いが働いていた会社に推薦してもらって、その会社に転職しました。
2回目の転職は、1回目の転職から4年後、突然やってきました。
正直、転職先の仕事が面白くなかったので、定期的に働きながら転職先を探していたのですが、ご縁に恵まれず4年ほど働いていたある日のこと。
夫から突然の連絡、「自分の部署は閉鎖することになるので、自分自身も数カ月後にクビになることが決まった」という連絡を受けました。
その当時、私も自分の仕事が好きではなかったので、即答で「わかった。私も仕事を辞めるので、数カ月間旅に出よう」と気の狂った提案をしていました。
半年後に、転職先も決めずに、本当に夫婦で退職して旅に出ていました。
正直、当時は、転職先が決まらなかったらどうしようという不安はありましたが、家のローンなどもなかったので、何も仕事がなければ、アルバイトをしながら食いつなげばいいという謎の勇気があり、全く退職をためらう気持ちはありませんでした。
そして、半年間の旅から帰ってきてからの転職開始。仕事がないとアパートも借りられない状態でしたので、仕方なく夫婦で間借りをしながら、夫婦で転職活動。このときは10社程度に応募したと思います。このときは応募先をかなり絞りこんで、自分の経歴からこのポジションなら面接には呼ばれる可能性が高い&実際に仕事をしても面白そうというポジションを選んで応募していました。結果として、かなりの確率で面接には呼んでもらっていたと思います。ふたりとも無職で、住む家も車もないという追い込まれた環境でしたが、面接依頼が少しずつきていたので、あまり不安にはなりませんでした。ただ、夫の仕事が決まりかけると、私自身も精神的に焦ってきました。また、ずっと家にいると生活がだらけ、気が滅入るので、夕方には散歩に行くなど、規則正しい生活を心がけていました。
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実際に私の転職活動はすべて、退職後。
どちらも、退職してからの転職活動だったので、ある程度は早く仕事を見つけないといけないという追い込まれた状況ではありました。ただ、そのおかげで真剣に転職活動にうちこむことができたし、面接に向けての準備もしっかりできたと思います。
実は私の夫も、退職後に転職活動を行っていることが多いです。
最近の転職は、6ヶ月ブラック企業っぽいところで頑張った後の「仕事を辞める宣言」から、コロナで世の中の求職活動がすべてストップ。仕事が見つからずに1年間の無職&転職活動でした。
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私の数々の転職活動を通して、働きながら行う転職活動と退職後の転職活動についてメリットとデメリットを紹介していきます。
退職後の転職活動のメリット&デメリット
退職後の転職活動は、休息期間を取ることができるかわりに、収入が途切れてしまうので、金銭的な余裕が相当にないと、精神的には追い込まれました。
また、収入の欲しさから転職先に妥協してしまうというリスクもあると感じました。私もある時期までに内定が出揃ったところから決める必要がありました。
ココは大事ですが、会社によっては、予算などの関係で面接〜内定まで3ヶ月ぐらいかかるところもあり、第一志望の会社の結果が出る前に、第二や第三志望の会社から内定に対する返答期限が設定される場合があるので、思っているようにはうまくいかないというのが実情でした。
メリット
- 真剣に転職活動に向き合うので、どこかに転職できる可能性が高くなる
- 会社研究などの面接対策をしっかり行うことができるので合格の可能性が高くなる(関連記事:海外MBA直伝の会社研究のやり方)
- 転職先の企業が希望する入社時期に入社できる
- 仕事と仕事の間に休息期間をとることができる
- 休息期間に留学や新たな資格取得を行い、スキルアップを行うことができる
- 現職の上司や同僚に、(たとえ競合に転職するつもりでも)転職先は決まってないと正直に伝えることができる
デメリット
- お金がどんどん減っていくので精神的に少し追い込まれる
- 追い込まれると転職活動を妥協しがちになる
- ローンなどの定期的な支払いがあると払えなくなる危険性がある
- アパートの賃貸や車の購入ローンなどを、無職期間は新たに組めなくなる
- 退職後の生活が乱れがち
- 家族からの視線が冷たくなる
- 長期間、仕事が見つからないリスクがある
経験的には、退職していても、面接でマイナスに評価されることはありませんでした。
退職は何回経験しても、退職を言い出す前は本当に憂鬱。私は幸いにも、すべて円満退社でしたが、会社側の対応によっては退職代行を利用しても仕方ないと思います。
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働きながら転職活動を行うメリット&デメリット
働きながら転職活動を行うと、転職活動のための時間はとれなくなりますが、現職が嫌いでなければ相当に金銭的にも精神的にも余裕を持って転職活動をすすめることができます。
第一志望の会社からオファーが出るまでは、妥協する必要がないので、満足行く転職活動を行うことができると思います。また、金銭的にも安定するので、人生の予想外の出来事、結婚や出産などのイベントがあっても、転職時期を調整することで対応できる可能性が高くなります。
ただし、最大の欠点は、現職に落ち着いてしまう危険性が高くなること。私も経験的には、現職が忙しかったり、現職がうまくいっていると、転職活動を休止することも多く、転職活動を完遂することができませんでした。
メリット
- 収入が途切れる心配が少ない
- 入社先を精査することができる
- 仕事のオファーを提示して、現在の勤め先と給与などの交渉ができる
- 転職活動中であっても、新規賃貸契約や車のローンなどを結ぶことができる
デメリット
- 準備に時間をさくことができない
- 転職前の休息期間を持てない
- 現職を希望の時期に退職できないリスクがある(状況によっては退職代行などを利用してもやむをえないと思う)
- 上司や同僚に転職先はどこかとしつこく聞かれる可能性がある(言う必要はなし)
こんな人は退職してから転職活動すべき
以下のような人が退職してから転職活動を行うべき人だと思います。
- まとまった貯金があり金銭的に余裕がある人
- 次の仕事の前にまとまった休息期間を取りたい人
- 今の仕事が肉体的や精神的につらい人
逆に働きながら、転職活動を行うべき人は…
- 現在の仕事も気にいっているが、どうしても入りたい志望企業や業界がある人
- 家や車などのローンがあり、貯金が限られている人
それぞれの方の事情に応じて、転職活動を働きながら行うのか決めるといいのではと思います。
まとめ
自身の転職活動、パートナーの転職活動を支援してきた経験から、転職活動をいつ行うべきかという質問に対して自分の回答をまとめました。
これから転職活動を行おうかと考えている方の参考になると嬉しいです。