海外転職を考えており、興味がある海外のポジションに応募した。
なんと、応募先の会社の人事から、面接を受けませんか?と連絡が来た。
ヤッターと喜ぶのもつかの間、面接の準備って何しよう?と不安になっている方向けの記事です。
私は、海外生活9年目。
30後半に自力でアメリカ移住して、現地就職をしました。
現在、アメリカで2社目のIT企業で働いています。
ノンネイティブじゃないからこそ、私も、アメリカでの就職活動はかなり苦戦しました。
本記事では、海外での就職・転職活動に興味がある方を対象に、アメリカでの例をあげながらどんな質問が仕事の面接で聞かれるのか、私の経験談を交えながら紹介していきますね。
参考にしたページ:U.S.News know-these-interview-questions-and-how-to-answer-them
- アメリカの面接試験は?
- アメリカの面接試験でよく聞かれる質問10選
- Tell me about yourself.(あなたの経歴を教えて)
- Why do you want to work here?(どうしてここで働きたいの?)
- Why should we hire you?(どうしてあなたを雇わなければいけないの?)
- What interests you about this job? (どうしてこの仕事に興味があるの?)
- Tell me about a time when ... (…したときについて話してください)
- What's your greatest strength? (あなたの強みは?)
- Tell me about your weaknesses. (あなたの弱みは?)
- What salary range are you looking for? (給与は幾ら欲しい?)
- What would you do in the first 30, 60 and 90 days on the job? (この仕事に就いたら、最初の30日・60日・90日で何をする?)
- Do you have any questions for me? (何か質問ありますか?)
- まとめ|本当によく聞かれる!中身はもちろん、面接合格のキーはハッキリした発音!
アメリカの面接試験は?
会社によって異なりますが、1次〜3次ぐらいの面接を通して候補者のふるい落としを行っていきます。
下記のような感じだと思います。
- 0.5次は履歴書によるふるい落とし。
- 0.7次はHRによるふるい落とし。
- 1次は電話面接。
- 2次はビデオ面接/オンサイト面接。
- 3次はオンサイト面接。
詳しいアメリカでの採用プロセスは、「アメリカで働く!就職・転職時の採用プロセス教えます」を見て頂くことをオススメします。
まず、1次面接を突破するのが重要です。
1次面接では、実際に雇ってもらったときに直属の上司となるHiring Managerと呼ばれる人たちと、電話で面接を行うことが多いです。
対面じゃないからこそ、面接ではハッキリと要点をまとめて伝える必要があります。
もし英語の発音に不安がある方は、英語の発音矯正コースに通って、面接でよく利用する単語の発音を練習しておいたほうがいいと思います。
難しい単語を使うより、相手がストレスなく理解できる英語をわかりやすい発音で伝えてあげることが重要です。
私も発音の矯正コースに数ヶ月通いましたよ。
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アメリカの面接試験でよく聞かれる質問10選
会社や面接官によって多少の違いはありますが、よく聞かれる質問は決まっています。
ひとつずつ体験談・攻略方法とともに紹介していきますね。
Tell me about yourself.(あなたの経歴を教えて)
インタビューの最初に”必ず”聞かれる質問です。
テンプレートを作って、ある程度、内容を覚えてしまってもいいぐらいです。
期待されているのは、候補者の職歴を簡潔に説明すること。
時々、1分以内でという時間制限がつきます。
簡潔に、応募しているポジションと自分の過去の職歴が関連があるかをアピールできるかがキーだと思います。
向こうが質問してくれるよう種をまく感じ?
もし、面接官が気になるものがあれば、この回答のあとに、「◯◯ポジションの△プロジェクトについてもっと教えて」といった感じで詳しい前職の内容を聞かれます。
Why do you want to work here?(どうしてここで働きたいの?)
この質問もよく聞かれます。
ただ、超有名な一流企業の一社(戦略コンサルで有名なM社)だけ、この質問は聞かれませんでした。
「みんな当然働きたいだろ、うちで?」ってことでしょうか?
会社の事前調査をした上で、どうしてその会社で働きたいかを説明する必要があります。
業界1位だから、会社・従業員の雰囲気がいいと○○さんから聞いたから、会社の製品のファン等、色々言いようがあります。
かつて面接官をしてこの質問を尋ねたときに、「あなたの会社が好きだから(一言だけ、詳細な理由の説明はなし)」と回答されました。
入社したいなら、もっともな理由を考えてきてほしいところです。
Why should we hire you?(どうしてあなたを雇わなければいけないの?)
何回か聞かれたことがあります。
謙虚という言葉は忘れて、自分のことを思いっきり売り込んでください。
できれば、応募しているポジションで必要とされているスキルは自分にはこれだけあって、私はフィットしているんだとアピールできるとベストです。
自分のスキルは、Rubyができます、PMPの資格を持っていますといったハードスキルだけでなく、リーダーシップがあります、といったソフトスキルもアピールすべきですよ。
What interests you about this job? (どうしてこの仕事に興味があるの?)
これも良く聞かれる質問のひとつです。
どうしてここで働きたいの?という質問と、若干かぶっている感じがしますが、ここでは、会社よりも、なぜこの職種やポジションで働きたいの?という質問に回答するようにしてくださいね。
Tell me about a time when ... (…したときについて話してください)
良く聞かれる質問です。
…のところには色々なパターンが入って聞かれます。
たいていは、”失敗したとき”や”成功したとき”のことを話してくださいというパターンが多いです。
失敗の場合であれば、失敗の内容となぜ失敗したか、どうすれば同じ失敗を繰り返さないかというところまで話せるとベストです。
アメリカにも日本で言う起承転結のようなものがアメリカにもあり、STAR Methodと言われています。
GoogleでSTAR Methodで検索してもらえればでてきますが、Situation–Task–Action–Resultの順番に、回答してあげるとわかりやすいと言われています。
実際にやるのは、、難しいですよね。
What is STAR?
STAR stands for Situation–Task–Action–Result:
- Situation - An event, project, or challenge faced
- Task - Your responsibilities and assignments for the situation
- Action - Steps or procedure taken to relieve or rectify situation
- Result - Results of actions taken.
引用:STAR Method for Acing Behavioral Interview Questions (25+ Examples)
What's your greatest strength? (あなたの強みは?)
日本の面接でも聞かれる定番の質問ですね。
自分の強みが何かがわからないという転職者の方は、リクナビNEXTのグッドポイント診断を試してみてください!
30分弱で自分の強みを診断してくれます。
私は20分でおわりましたが、なかなか面白いですよ。
面接では、強みに対して実体験のエピソードをあわせて話すことができればOKです。
可能であれば、応募しているポジションに役立つ強みを面接で自信をもって述べるのが望ましいと思います。
Tell me about your weaknesses. (あなたの弱みは?)
まれに聞かれます。
あまり頻度は多くないかも。
私が面接官の場合は聞きました。
完璧な人間である必要はないので、正直に答えて欲しいです。
応募しているポジションにとって、その弱みが致命的であればちょっと考えます。
お客様とあうポジションなのに、「人見知りであること」ですと答えた候補者がいたときは、これは通せないかもと思いました。
が、他の部分が良かったので、私はこの候補者を合格にしました。
弱みに対してどう努力をしようとしているかを語ってくれればいいのではと思います。
就職対策本では、弱みを強みのようにして回答しなさいと書いてありますが、個人的にはあれはどうかな、って思います。
質問に対してストレートに回答してくれない人とは、私は一緒に仕事をしたくないですけど…。
What salary range are you looking for? (給与は幾ら欲しい?)
最初の方の面接で聞かれることは、ほぼゼロですね。
ただし、リクルーターと話す時は、必ず現職の給料と、次のポジションでいくら欲しいかを聞かれます。
絶対に、日本の給与をベースに答えてはいけません。
アメリカと日本では物価がかなり違うので、日本の給与で回答すると、アメリカでは間違いなく苦しい生活になります。
特に、シリコンバレーの家賃は日本(東京)の2倍も3倍もしますよ。
事前に給与水準を調べておいて、高すぎず・低すぎない給与を伝えるのがいいのではないでしょうか。
私は、きちんと調べていなくて、給与交渉で失敗した経験があります。
みなさんは、私と同じ失敗をおかさないでくださいね!
What would you do in the first 30, 60 and 90 days on the job? (この仕事に就いたら、最初の30日・60日・90日で何をする?)
殆ど聞かれたことないですね。
留学時代のインターンの面接のときぐらいです。
インターンの面接時は、事前に求人情報をもとに想像をふくらませて、自分がインターンとして雇用されたことを想定して、プロジェクトの進め方・スケジュール・最初のステップに関しては具体的なアクションアイテムまで考えて、紙の資料を作って用意しておきました。
面接中に、関連質問があったので、用意しておいた紙の資料をもとに色々と説明しましたよ!
ラッキーでした。
あまり聞かれませんが、余裕があれば考えておいた方がいいです。
もちろん、会社やアサインされるプロジェクトの内情がわからないので、想定の上での回答になりますが、ある程度考えておくと、具体的な仕事に関する質問も面接官に対してできますし、面接官もここまで考えているのであれば、しっかりやってくれそうだなと、イメージもしてもらいやすいですよね。
余談ですが、新しいポジションについたときに、最初の90日間に何をすべきかを解説している、洋書「The First 90 Days: Proven Strategies For Getting Up to Speed Faster and Smarter」も最初にアメリカでProduct Managerとなった時に、実践的で役に立ちましたよ。
Do you have any questions for me? (何か質問ありますか?)
ほぼ100%確実に面接の最後で聞かれるので、まともな質問を準備しておきましょう!
Webで調べられる簡単なことは、単に調査不足、つまりやる気がないと判断されるので聞くのはNGです。
ここも、自分が相手の会社を調べたことをアピールする機会だと思って、相手をうならせる質問をしてください!
まとめ|本当によく聞かれる!中身はもちろん、面接合格のキーはハッキリした発音!
アメリカの面接でよく聞かれる10の質問について、紹介しました。
私も、少なくとも10回以上はインタビューを受けましたが、大体ここに書かれている範囲のことが聞かれます。
私の職種(プロダクトマネージャー)だと、もっと違ったテクニカルな質問もありましたが、そこはまた個別に書いていきます。
実際に面接でうまく回答するのは難しい。
私も何度も失敗しています。
でも、縁があるところには決まるんです!がんばりましょう!
練習あるのみです。
回答をつくったら、面接対策を専門に行うオンラインクラスで練習をしながら、発音やこなれた表現で自然に話せるよう練習することをおすすめします。
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