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【経験談】こんなに違った!プロダクトマネージャーの仕事

プロダクトマネージャーの仕事の内容って、アメリカでも会社によって違うと言われているぐらい定義するのが難しいです。

私はプロダクトマネージャーとして、現在、3社目の会社で働いています。が、各社によってかなり与えられていた権限や仕事内容が違いました。

本記事では、プロダクトマネージャーとして他の会社の仕事内容に興味がある方向けに、私が経験した3社でのプロダクトマネージャーの仕事内容を紹介します。

1社目:B向け製品を扱うIT企業

最初の会社では、B向けのITプロダクトの戦略やコンセプトを考えることがメインの仕事でした。

実際の開発業務は海外のメンバーが行っていたこともあり、海外の開発プロジェクトのプロジェクトマネジメントも行っていました。

正直、この会社では海外メンバーと働く雰囲気がわかった点はよかったです。試行錯誤しながらも、プロジェクトマネジメントのスキルもかなりあがったとおもいます。ただ、海外のメンバーと働く中で、自分がどれだけできないかがわかった点が身にしみてわかりました。

プロダクトマネージャーとしてのスキルはかなり低かったと思います。

ビジネスのこともわかっていなかったので、戦略もいい加減なものでした…。

そんな危機感もあって、海外へのMBA留学を決めました。

MBA留学では、意外と最初の会社でのプロダクトマネージャーもどきとして色々なビジネスに広く浅く関わっていた経験が活きました。

人生、どこで何が役に立つかはわからないものです。

海外のエンジニアの人は特にプロダクトマネージャーへのステップアップのための手段としてMBA留学にきていることが多いです。

特にアメリカでは、プロダクトマネージャーに必要な要件として、MBAがNice-to-haveの学位として列挙されている事が多いためだと思います。特に大企業にMBAの学位を求めることが多いです。

MBAは、戦略のたて方や各業界のビジネスモデルの調べ方を実学を通して学ぶことが できた点が非常に役に立ちました。

マーケティングの3Pとかももちろんやりますが、そういった理論をどうやって実世界に活かすかのほうが学びが大きかったです。

2社目:B向け製品を扱うIT企業

MBA終了後に就職した2つ目のアメリカの会社では、比較的小さめの会社でB向けの製品を担当するプロダクトマネージャーとして4年働きました。

製品開発は本社がある国で行い、それ以外のすべてのこと、つまり販売戦略・プライシング・マーケティング・営業への製品トレーニング・オペレーションのプランニング・営業サポートはすべて私の仕事でした。

どちらかと言うと、プロダクトマーケティングに近かったかもしれませんね。

一人で製品を担当していたので、自分の裁量でかなりのことを決めることができ、製品の販売戦略も自分で考えてCEOにプレゼンしていました。

裁量があった点は楽しくもあり、辛くもありました。

ただ、何でもやらなければいけないので、自分が苦手なこともたくさんしなければいけませんでした。

アメリカ特有ですが、アメリカは基本的には同僚が助けてくれないので、とにかく親切な人を探し出して頼み込み教えてもらう、という 毎日でした。

ただし、この会社で自分で色々とやりきった成功体験は、かなり力をつけることができたと思いますね。

3社目:マーケットシェア1位のC向け製品を扱うIT企業

3社目の会社では、大きなC向けのプロダクトを扱っていることもあり、10人くらいのプロダクトマネージャーで1つのプロダクトを管理しています。

この会社では、製品開発のための仕様検討が主な仕事で、ほとんどの時間をビジネス側から依頼を受けた案件に関して、仕様書を書くために割いています。

ここでは、戦略やマーケティングといった思考はあまりプロダクトマネージャーに求められていないようです。

C向けの製品開発の仕事は、新しいチャレンジなので面白いです。

が、2社目との仕事内容や自分の権限に関するギャップが激しく、目隠しをされている中で、製品開発をしているように感じます。

4社目:新規事業立ち上げ中のフィンテック企業

4社目はB向けのフィンテック企業に勤めました。

新しい事業を立ち上げ中のフィンテック企業ということもあり、新しい製品を外部ベンダーと一緒に作り上げていく仕事をしています。本来であれば、ターゲットとしている市場があって、そのユーザー向けにこんな製品を作るというストラテジーがあるべきですが、よくも悪くも柔軟すぎる環境です。

製品開発はほとんど外注ですが、一部は内製なので、チームの中にエンジニアが数名いるのですが、私が担当している部分はすべて外注。内部のステイクホルダーの要件を聞きながら、アメリカのベンダーをマネージして製品を作り上げていくという仕事をしています。日米でベンダーさんと一緒に働いてきましたが、こんなに働きにくいベンダーはないというぐらい苦労しています。大きな要因は、ベンダーが強みとするエリアと、私たちがベンダーに期待していた部分に大きなギャップがあったこと。例えば、中小企業向けの製品を作ってきたベンダーに大企業向けの製品を作ってくださいというのは、期待されるものが違うので大変です。発注前の意識合わせがうまくいっていなかったために、開発中の現在、そのすり合わせに苦労しているという状況です。

初めて、20名程度の小さな組織で働いたのですが、新規事業ということもあり、仕事の役割分担はかなり曖昧。落ちている仕事を何でもやらなければいけないという環境です。

プロダクトマネージャーという仕事を長くやってきましたが、プロダクトマネージャーというよりはプロジェクトマネージャーの仕事に近く、あまりプロダクトを担当しているという実感がありません。

また、ビジネス側のステイクホルダーも自由に動き回っているため、開発の作法を知らないことも多く、仕事の線引きややり方のすり合わせから行う必要も多々あります。

小さくて新しい組織なので、今までとはかなり勝手が違うなという印象を受けています。

さいごに

いかがですか?

どの会社でも、タイトルはプロダクトマネージャー。

でも仕事内容が、かなり違います。

自分がプロダクトマネージャーという仕事の中で特に何をしたいのかを考えて仕事を探すと、満足度の高い就職や転職ができると思います。

就職や転職時の面接では、ぜひ積極的に仕事内容について尋ねるのがおすすめです。

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